Tokyo Chemical Lab/東京ケミカルラボです。
そもそもケミカルってなんでしょうか?
筆者も若い頃そんな素朴な疑問を持っていました。
今日はケミカルの意味や定義について記述させていただきたいと思います。
目次
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1・ケミカルとは?
2・ケミカルとクリーナーの違い
3・何故車関係の施工店やディーラーはケミカルという言葉を好むのか?
4・まとめ
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1・ケミカルとは?
単純に直訳するとケミカルとは薬品です。
厳密にいうと化学混合物質です。
逆に化学混合物質もとい化学物質、それらを含まない物質をノンケミカルと呼びます。
ケミカルってなんですか?とか、
クリーナーとケミカルって何が違うんですか?とか、
質問を受けることがあります。
弊社としては社名にも含まれている単語でもあることから、
この記事をおこしている次第であります。
2・ケミカルとクリーナーの違い
さて、ケミカルとクリーナーの違いとは何でしょうか?
それは安全性の認識の違いだと筆者は考えます。
ケミカルとは、化学混合物質です。
クリーナーとは基本的には汚れ等を綺麗にする薬品や道具を指します。
つまり、ケミカル (薬品) という広い意味の言葉の中のジャンルの一つにクリーナー (汚れを落とす薬品) というものがあるということです。
つまり、シャンプーもクリーナーもコーティング剤も厳密に言えば全部ケミカルです。
しかし、言葉の意味をちゃんと理解して使用している方(店舗含む)ばかりではないので、相手に合わせて言い方や使い方を変えた方がいいでしょう。
ちなみにノンケミカルという言葉があります。
ノンケミカルに関してはノンケミカルと言われてもピンと来ないかと思いますが、
オーガニック、といえばピンとくる方は少なくないはずです。
オーガニックシャンプーやらオーガニック食品、流行りましたので。
ノンケミカル=天然由来の商品(ケミカルもとい、化学混合物質を含まない)、ということになります。
で、何故、コーティング施工店やケミカルショップでケミカルという言葉をよく耳にするのか?
それらはインパクトの問題で全てに説明がつきます。
さておき、ケミカルという言葉のジャンルの一つとしてクリーナーという言葉があるので、同じものといっても間違いではないです。
3・何故車関係の施工店やディーラーはケミカルという言葉をよく使うのか?
それについては商売だから、というのもあるとは思いますが、危険意識を高めるためというのが筆者の推論です。
前者の理由に対して言えるのはクリーナーでもなく洗剤でもなくケミカルという言葉を選ぶのは、
ケミカル(化学混合物質)という日常で流通していない言葉を使うことにより素人では扱いにくいもの、というイメージが連想されます。
で、そんなイメージの言葉を含ませた商品をお客様(施工店含む)に使わせたりすることによって特別感を演出し、施工店側や使用ユーザーの自己満足度を高めるために主に用いられます。
後者の理由に対しては、事実として日本で日常的に使用されるクリーナーや洗浄剤に比べると、
カーケミカルと呼ばれる洗浄剤の方が確かに濃度が高いものが多いので危険ではあります。
カーケミカルによっては車の部品が変色したり、肌荒れ、皮膚のひび割れ等を引き起こしたり、可燃性があるものや吸引すると良くないものまで様々な種類があります。
知識のあまりない方が使用すると取り返しのつかない事態になることがしばしばあります。
というのもカーケミカルという製品自体の成分や危険度の認知が日本ではあまりにも認知されていないからです。
何故なら商品の危険度や注意点等あまり説明書があると、危険意識が高まるため商品が売れなくなる可能性があるため、
販売元も必要最低限の情報しか記載したがらないというのがこの業界のダークな部分であります。
人体や住まいで使用するケミカルはクレームになりやすいのに対して、
カーケミカルで何か異常が発生したとしても、部品を交換すればいいだけなので問題視されにくいという風潮があるからです。
とはいえ日常の掃除用クリーナーとして販売されている、ブリーチやハイターとかカビキラーのように使用方法さえ間違えなければ危険はありません。
ただ稀に粗悪品や劇薬的な成分が含まれているケミカルが存在するのは確かなので用心して使ったほうが無難です。
4・まとめ
例えば販売店側が酸性クリーナーを酸性ケミカルと言って販売していればそれは決して間違いではありませんし、販売店側の自由です。
ケミカルを使用するときは用法や容量、注意点等をしっかり確認して作業に取り掛かりましょう。
しかし、車に関しては、様々なコーティング剤やクリーナーが市場に出回っていたり、ディーラーでもコーティングをしていたりすることから、
どんなに用法や容量、注意点に気を使っていても、使用されているコーティング剤が剥がれたり使用箇所の状態により悪影響を及ぼしたりがまれにあるので、
個人で使う際にはまずは目立たないところ等で悪影響が出ないか安全確認をしてから使用するようにしましょう。