Tokyo Chemical Lab/東京ケミカルラボです。
車をお持ちであれば、鳥さんに糞をおとされた経験をお持ちの方な多いのではないでしょうか?
今回は鳥糞が与える車への影響と現象を記述させていただこうと思います。
愛らしい鳥さん達。 筆者はわりと好きなのですが、、、
1・鳥糞とは
鳥糞とは単純に鳥さんの排出物、
すなわちうんこです。
鳥類というのは種や個体差にもよりますが、厳密には尿という排出物はしません。
排出物に対しての概念云々の話をしてもしょうがないので、
うんこと一緒に尿のような物質の排出もしていると考えていただけたら大丈夫です。
で、鳥のうんこの何が問題なのかと申しますと、
車の塗装に甚大なダメージを与えるからです。
ではなぜ車に糞をするのでしょうか?
2・鳥糞は何故落とされるのか?
鳥糞を愛車に落とされることにより憤り、鳥類を敵対視するようになってしまったオーナー様もいらっしゃるようですが、
鳥達、あらゆる生命の住処を奪い建物や道路を敷き、大自然へ破壊の限りを尽くしコンクリートの世界にしたのは我々人間であります。
大地が土であるならば鳥糞は大事な肥料となります。
住処を奪った代償ではないですが、寛大な心を持って許してあげてほしいものです。
脱線しました、すいません。
実は鳥糞被害は全てのオーナー様が悩まれているわけではありません。
何故か全く鳥糞を食らったことがないというオーナー様もちょこちょこいらっしゃいます。
一般的に鳥糞が落とされやすいカラーというのがあるのですが、
以下の3パターンになります。
赤や果実に似たカラー:果実の色
青系のカラー:水場と同じ色
黒系のカラー:恐怖を与える色
厳密な理由は鳥のみぞ知る、というやつですが、鳥の生活習慣に馴染みのある色は、
鳥糞を落とされやすい傾向にあることは確かなようです。
巨大なリンゴに見えているのかも。。。
では鳥糞を車に投下されることに何がダメなのか、という話ですが、次の項目で解説していきます。
3・鳥糞の車への影響
結論から記述させていただきますと、
鳥糞を数日ボディ上に残してしまうと、
一生消えないほどの深刻なダメージを塗装に与えます。再塗装するしかないほどです。
うんこを触るのは汚いから嫌だ、後で暇な時に落とせばいいや。
わりかしそう考える方は少なくないのではないでしょうか?
絶対にダメです。迅速に落としてください。
取り返しがつかなくなります。
これは大袈裟でもなんでもなく、車好きでなくても認知してないといけない事実です。
鳥類には、消化器官で消化をしやすくするために備えられている歯が、ほぼありません。
穀物を食べる時もあれば、虫や小動物、人間の残飯等を食べます。
なのに歯が必要無い。
それはすなわち消化器官の胃酸であったりという成分が生物の中でも極めて高いということです。
その消化器官で使用される強力な胃酸だったりが含まれている鳥の排出物が車の上に乗ると、
塗装の変色、ヒビ割れ等を容易に起こします。
軽度のダメージであればクリーナーや研磨器具等を使用すればリセットが可能な場合もありますが、
車に乗ったまま一週間以上放置し続けると、鳥糞跡はもう消せないと考えてください。
4・鳥糞の落とし方
では鳥糞を発見したらどうしたら良いのか、というお話ですが、
迅速に見つけ次第落としましょう。それ以外無いです。
で、落とし方なんですが濡れたウエス等でゴシゴシやると落ちますが、ボディに傷が入るでしょう。
なのでアルカリ性クリーナーの使用をお勧めします。
鳥糞が水分を含んだ落ちたての状態で発見することはあまり無いので、見つけた時には乾燥しているパターンがほとんどです。
まずはクリーナー等でふやかし、優しく拭きあげてください。
嫌な気持ちもあるのも理解しますが、あんまり急いでゴシゴシすると砂等を引きずって深い傷をつけてしまう可能性があります。
もしもアルカリ性クリーナー等を持っていない場合は、ウェットティッシュで優しく拭きあげてください。
ウェットティッシュにはアルコールが含まれているので鳥糞をふやかして除去するのには十分です。
最悪、何も持っていない場合、近くにある何かで落とした方がいいかもしれません。
多少の傷はコーティング屋さんに持っていけば磨きで消すことが可能ですが、鳥糞ダメージを食らった塗装の修正はほぼ不可能です。
5・まとめ
愛らしい鳥さんですが、実は胃液だとか消化器官の能力は凄いのです。
で、それらが含まれる鳥糞をボディ上に放置していると当然、
変色、ひび割れ等の深刻なダメージを負ってしまいますよ、というお話でした。
たまに防ぐ方法はないのか、と聞かれますが、
こればっかりは保管環境によるものなので、車用のカバーを買うとか、屋根付き駐車場を借りるとかしかないのではないでしょうか。
しかしまあ、気づいてすぐ拭きあげてあげればわりかし問題なかったりするので、
鳥糞でストレスを溜めてもあれなので、いつでも落とされても平気なように、
アルカリ性のクリーナーとか、ウェットティッシュとかをトランクルーム等に常備しておくのが一番良いんじゃないかな、と筆者は思います。